基準値(正常値)よりも高い場合はどうすべきか?

数値が基準値よりも高い方へ

「この前、病院で血液検査を受けたらγ-GTPが高いので酒を控えるように言われた。」
「アルコールを飲んでいないのに数値が高かった。」

こういった状態にもかかわらず、生活習慣を見直さずに肝硬変や肝臓癌になって後悔する人が後を立ちません。

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるぐらいで、多少の不調ぐらいでは自覚症状が出ません。自覚症状が出てしまった時はγ-GTPを下げる努力をしてもすでに手遅れというケースもたくさんあります。

そもそもγ-GTPとは

肝細胞や胆汁の中に存在するたんぱく質の分解酵素です。肝臓や胆道に何らかの問題が発生すると血液中にγ-GTPが流れ出し、数値が高くなります。

医療機関によって正常値(基準値)は様々ですが、出来れば50以下が望ましいといえるでしょう。200以上だと危険域です。400を越えるようだと入院も視野に入れるべきでしょう。

γ-GTPだけが高く、GOT(AST)やGPT(ALT)などが低い場合は一時的なアルコール性肝炎が疑われます。禁酒後に数値が落ち着けばとりあえずは一安心です。とはいえ、血液検査の結果は一つの目安であり、必ずしも肝臓の状態を正確に反映しているわけではないので、油断は禁物です。

禁酒したのにも関わらず数値が高いままの場合はアルコール性肝障害の疑いがあります。

γ-GTPだけでなくGOT(AST)やGPT(ALT)のにも問題がある場合は脂肪肝や慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんの可能性があります。

γ-GTPが高いまま放置していると・・・

γ-GTPが高いということは肝臓に負担をかけているということです。

アルコール、脂肪、お菓子やフルーツといった毒素を肝臓に送り続けると処理能力を超えてしまい、中性脂肪が肝臓に定着します。これが脂肪肝です。

「脂肪肝なんて食事制限と運動でなんとかなるから、そこまで危険な状態ではない」と医者が言っていた時代もありますが、今は違います。

最近の研究では脂肪肝の状態が続くと肝硬変や肝臓がんになってしまうリスクが爆発的に高くなることが明らかになっています。(ここら辺のことを詳しく知りたければ日本大学医学部消化器科外科教授、高山忠利先生の著書「肝臓病の常識を疑え」を読むことをおすすめします。先生は肝臓の世界的権威であり、著書の中で脂肪肝の危険性について言及されています。)

一度、肝硬変になってしまったらもう治ることはありません。肝臓癌になりやすくなるし、体調が悪くなり生活も制限されます。

肝臓の機能が弱っているので分解しきれなかった毒素が全身を巡回。その結果、肌がぼろぼろになったり一日中だるかったり頭が回らなくなったりします。「元気ならばいろいろなことが出来るのに・・・」と歯がゆい思いだってします。もちろん、お酒やおいしい物だって我慢しなければなりません。

「自分はお酒に強いから大丈夫だ。」と過信しないでください。酔うかどうかは中枢神経の問題であり、肝臓の強さとは無関係です。それに、まったくお酒を飲まなくても脂肪やお菓子、運動不足、ストレスも肝臓を痛めつけます。

あなたは「あの時、もっと危機感を持っていればよかった」と後悔する人生を選びますか?それともγ-GTPを下げるために今から気をつけますか?