肝臓関係

よくある質問

Q.肝機能の数値の見方がいまいちわかりません。

A.肝機能の状態を示す数値はいくつかありますが、そのほとんどで数値が基準値よりも上回っている場合は何らかの異常があると考えられます。基準値の範囲内にあるかどうかを一つの目安としてください。

Q.γ-GTPの値が高いといわれましたが、特に症状がなければ大丈夫ですか?

A.γ-GTPの値が高ければ胆道のどこかに何らかの異常があると考えるべきです。肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、自覚症状はなくても機能が弱まっていたり、組織が障害されているケースもあります。症状が出てからでは手遅れになることもありますので、詳しく調べた方がよいでしょう。

Q.アルコールの適量はどれくらいですか?どれくらい飲んだら飲みすぎなのでしょうか?

A.個人差があることを前提としますが、アルコール健康医学協会では一日1~2単位のアルコール量が限度であると推奨しています。1単位とは純アルコール量で20~25g程度、日本酒だと1合、ビールでは中ビン1本(約500ml)程度です。1日あたり日本酒2合程度までが適量と言えます。
アルコール性肝障害の診断基準では、日本酒換算で1日3合を5年以上(を常習飲酒者といいます)が目安です。純アルコール量にすると60g、3単位となります。ただし、女性は男性に比べて肝機能が弱いので、男性の2/3程度である40gで常習飲酒者とします。

Q.アルコール性肝炎と診断されました。禁酒しなければならないといわれましたが、少しくらいなら飲んでも大丈夫ですよね?

A.アルコール性肝炎になっている場合は禁酒が必要です。お酒を減らす節酒では肝炎を遷延させる恐れがあります。きっぱりとお酒を断つことが重要です。また、アルコール性脂肪肝の段階であればお酒を減らす節酒でも効果はあります。しかし、お酒を断った方がいいに越したことはありません。「たまに」であってもお酒を飲むこと自体がNGだと考えてください。

Q.重症型アルコール性肝炎とはどういうものですか?

A.そもそもアルコール性の肝障害には脂肪肝、肝炎、肝線維症、肝硬変、などのようにあらゆる障害をきたしうるものです。
そのうち、肝炎症状をきたした場合をアルコール性肝炎といいますが、禁酒をしても肝炎症状が治まらず、意識障害や昏睡などを起こすものを重症型アルコール性肝炎といいます。この場合、適切な入院治療を行っても致死率が高く非常に危険な病態と言えます。

Q.重症型のアルコール性肝炎の予後はどれくらい悪いのでしょうか?

A.はい、入院加療しても7割近くの方は亡くなってしまいます。

Q.肝硬変と肝不全はどう違うのですか?

A.肝硬変とは、肝臓の組織が変化して固く縮ん状態となり肝機能が低下したもので肝障害の最終形態をいいます。一方、肝不全は肝臓の機能が弱くなっていよいよ機能しなくなった状態をいいます。肝硬変は形態の最終形態、肝不全は機能の最終段階、形態と機能の違いと大まかに捉えてよいと思います。もちろんですが、肝硬変では形態の変化に伴って機能も低下しています。その結果、肝不全にもなるし不全の手前で何とか機能を保っている場合もあります。肝不全は肝硬変でなくてもなる可能性があります。(劇症肝炎など)

Q.肝臓疾患でも障害年金はもらえるのでしょうか?

A.はい、厚生労働省が定める基準を満たせば障害年金をもらえるようになります。
認定の対象となる肝疾患は、『慢性かつびまん性の肝疾患の結果生じた肝硬変症及びそれに付随する病態(食道静脈瘤、肝癌を含む。)である。』とあります。

Q.どのように障害認定されるのですか?

A.肝臓がどの程度障害されているかを示す肝障害度などの分類表と昏睡度分類などから重症度を判定し、それと一般状態区分という体の状態を表す分類とを合わせて判定され、1級~3級のいずれかに分類された場合は障害認定となります。