肝臓治療の費用

医療機関で行う肝臓の治療と身体的金銭的負担

1 手術
2 侵襲の少ない手術(内視鏡などを用いる)
3 投薬治療

これらの一般的な治療にかかる身体的、金銭的負担を考えてみましょう。

1 手術
身体的に一番負担が大きいのは手術です。
肝臓付近の手術では、全身麻酔が基本となります。
さらに、肝臓を切ったり、肝臓周囲の大血管をいじるとなると、輸血はかかせません。

肝臓手術は手術が難しい分手術の合併症リスクが上がります。

手術の治療費に関しては、高額医療保険制度が適応されるため、月10-20万円で諸経費すべてがまかなえるでしょう。

2 侵襲の少ない手術
侵襲の少ない手術は、近年進歩が目覚ましい領域です。
手術による侵襲は、患者の回復に時間がかかったり、合併症が増えるなど悪い影響を及ぼします。
そこで、近年は腹腔鏡や消化管内視鏡(胃カメラ)を用いて映像越しに治療をしてしまう治療が実践的に使われています。

肝臓の領域で腹腔鏡で手術をする代表疾患といえば、胆嚢摘出術です。
腹腔鏡ではお腹に3、4つの穴をあけ、カメラを腹部に挿入して手術を行います。

お腹を切って行う手術と比べ、侵襲が格段に少ないため、術後の回復が早く、患者の満足度も高い手術内容となっています。
しかし、何もかもこのような腹腔鏡手術を行うわけにはいきません。
視野が十分確保されることで安全性が高まるからです。

腹腔鏡では侵襲が少なく、入院期間も短くすむため仕事の休養期間が短くなったり看病する家族の負担が減少し、社会的な負担も軽減されます。
金銭的にはこちらも高額医療保険制度が適応となり、上限が決まった支払いとなるでしょう。

3 投薬治療
患者の侵襲を考えると一番負担の少ない治療方法です。
薬物投与では、副作用の有無によってQOLが大きく左右されます。
C型肝炎の治療薬として有名なインターフェロンという薬は、副作用が強く途中で挫折する患者もいます。
副作用以外には、薬価の負担もあります。
薬価は、他の科で用いる薬と大きな開きのない薬が多いですが、やはりウイルス性肝炎治療薬はまだ歴史が浅く、使う人口も少ないことから付加価値が高くなります。
例えばインターフェロン療法という治療をC型肝炎に対して行うと、1コース終了までに30万円以上もかかる計算となってしまいます。

これに対しても、高額医療対象となりますが、治療を始めたら半年程度は継続的に使用する薬剤のため、毎月高額医療費の自己負担上限を支払うこととなります。

また入院による加療を行えば、差額ベッド代やおむつ代など必要経費が多く、何かとお金がかかります。