肝癌の解説

肝癌とは

【肝癌ってどんな病気?】
肝臓癌は肝臓が発生源の原発性肝癌と他の臓器の癌が転移して発生した転移性肝癌とがあります。原発性肝癌にはさらに肝細胞癌と肝内胆管癌に分けられますが、そのほとんどは肝細胞癌です。原発性と転移性を比較すると発生頻度は転移性肝癌の方が多く、大腸癌や膵癌、胆道癌、胃癌、肺癌などの転移が多く報告されています。

◆肝細胞癌

肝細胞が癌化したタイプで、原発性肝癌の95%以上をこの肝細胞癌が占めています。肝細胞癌のほとんどはC型やB型の慢性肝炎や肝硬変が背景にあるものがほとんどです。ですので、慢性肝炎や肝硬変になっている人は定期的に画像検査などのフォローアップを行って早期発見早期治療を行っていくことが大事になります。肝細胞癌になった場合の治療は腫瘍の数や大きさ、肝臓の機能がどれくらい保たれているかによって異なり、外科的手術や肝動脈化学塞栓療法(TACE)、経皮的局所療法などが行われます。肝臓の障害がひどい場合は肝臓移植を行うか緩和ケアしか方法はなくなります。

◆肝内胆管癌

肝内胆管癌は肝細胞ではなく肝臓内にある胆管にできる悪性腫瘍になります。
肝細胞癌とは違って肝硬変などから進展して発生するというケースはまれです。治療は外科手術となりますが、肝内胆管癌は一般に浸潤やリンパ節転移などをきたしやすく、遠隔転移も多いため手術ができないという例も少なくありません。

◆転移性肝癌

転移性肝癌は原発性肝癌よりも頻度は高く、消化管や肺をはじめとする肝臓以外の臓器にできた癌が転移したものです。肝細胞癌とは違って、慢性肝炎や肝硬変などとの合併は多くありません。治療はもともとの癌がどこにあるかによって治療方針もことなり、たとえば大腸癌からの転移で切除可能と判断された場合は外科的手術を行います。不可能と判断された場合は化学療法や経皮的局所療法などの他の治療法を行います。大腸癌以外の癌の転移の場合は化学療法が主役となる場合が多いようです。