悪性腫瘍の解説

悪性腫瘍とは

肝臓に関わる悪性腫瘍というのは、いくつか種類がありますが数が多く、肝臓の検査で異常を来す代表的なものはやはり肝細胞癌でしょう。

肝細胞癌は、肝機能を担う肝細胞という細胞が異常増殖をする病気です。
肝細胞癌は、慢性肝炎や肝硬変などを基盤として発生するといわれています。
検査でひっかかる項目としては、超音波検査やCT、MRIといった画像検査でしょう。
診断も画像検査を根拠に行います。

疑った場合の特殊な血液検査としては、腫瘍マーカーという項目があります。
AFP、PIVKA2という腫瘍マーカーは、肝細胞癌が存在すると上昇します。

肝細胞癌の大きな特徴として、血流支配の異常があります。
本来肝細胞は、門脈と呼ばれる栄養を運ぶ血管の支配が優位となっています。
しかし、肝細胞癌では、動脈の支配が優位となります。
この差を利用して、造影CT、造影MRIでは造影剤を流したあと、時間の経過が分かるように画像を撮影します。
動脈が染まる時期に腫瘍もそまっていれば、肝細胞癌の疑いが強まります。
他にも、いくつかの特徴的画像所見を踏まえて肝細胞癌の診断に至ります。

肝細胞癌では、外科治療が優先されています。
数が多かったり、大きさが大きすぎるなどといった適応外の患者には、抗癌剤を局所的に流すといった治療法がされています。

肝臓の手術となると、血流の豊富な肝臓を切断することとなり大きな侵襲があります。
また、手術における合併症も多くなります。
このような苦労をしないよう、肝細胞癌の母地となる慢性肝炎(ウイルス性)や肝硬変の状態を作らないことが大切です。